水曜日の定時後、自席でSlackの返信を片付けていると、部下の岩本が缶コーヒーを片手にデスクの横に立っていた。

「課長、自室に65インチの有機ELテレビとゲーミングチェア揃えたって聞きましたけど、本体はまさか……昔買った通常版のPS5のままなんですか?」

「……そうだけど。何か問題あるか?」

岩本が目を丸くして身を乗り出してきた。
「大問題ですよ!PS5 Pro、2024年に発売されてからもう2年経ってますよ!?今さら初期型の通常版でGTA6を迎える気ですか!?」

「いや、通常版でも普通に動くだろ。買い替えるほどのことじゃないだろ」

「いやいやいや!課長、あの65インチの超高画質パネルの前で、通常版のぼやけた解像度や30fpsで妥協する気ですか!?もったいなさすぎます!ProならPSSRのAIアップスケーリングでくっきり4K・60fps張り付き、レイトレーシングも段違いですよ?今持ってる通常版をソフマップかどっかで下取りに出せば、差額でいけるじゃないですか!絶対に買い換えるべきですよ!」

岩本の猛烈な買い換えプレゼンが、俺の脳の物欲中枢を的確にタコ殴りにしてくる。
確かに、モニターと椅子を極限まで追い込んだ今、心臓部を妥協している後ろめたさはガジェット好きとして痛いほど自覚していた。

「うるさい!差額っつっても7万〜8万は飛ぶだろ!Pro本体は定価で約12万(119,980円)だぞ!誰がゲーム機にそんな大金出せるか!俺は通常版を信じるんだ!」

なんとか一蹴して岩本を追い払ったが、自席でPCに向かい、こっそりヨドバシの「PS5 Pro(119,980円)」の在庫状況と買取相場を電卓で叩いている自分がいた。
もし買い換えたら、15年かけて守ってきた結婚資金(残高1,014,800円)が、ついに大台の100万円を割り込んでしまう。

背中に冷たい汗が流れた。買い換えない。絶対に買い換えないぞ……たぶん。あと71日。

💡 鈴木課長のGTA6プチTIPS:高度な天候シミュレーション

単に雨が降るだけでなく、雲の動きや風向きまでシミュレート。嵐の接近を空模様から予測できるという、もはや気象シミュレーターですな。(関連キーワード:天候シミュレーション / 気象 / 雲の描画 / 没入感)