テレビの保証審査の結果待ちは、精神衛生上この上なくよろしくない。
スマホの通知が鳴るたびに心臓が跳ね上がる。このままでは発売日を待たずに俺のメンタルが先にスクラップになってしまう。
そこで、現実逃避とリハビリを兼ねて、開発課長としての本職の脳みそをフル回転させ、「GTA6の技術革新」について真剣に考察してみることにした。
第1夜のテーマは、PS5 Proの目玉機能でもある【PSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)とAI超解像】だ。
これまでのオープンワールドゲーム、例えばGTA5やRDR2では、広大なマップを描画するために動的解像度スケーリング(DRS)やテンポラルアンチエイリアス(TAA)が使われていた。
しかし、激しいカーチェイスや天候変化の局面では、どうしても内部解像度が落ちて画面がボヤけたり、ジャギーが発生する弱点があった。
だがGTA6×PS5 Proの組み合わせでは、機械学習ベースのPSSRがネイティブ4Kに迫るディテールを補完する。
ロックスター独自の『RAGE 9エンジン』は、PSSR専用のカスタム推論モデルと連携している可能性が極めて高い。
これにより、フルレイトレーシング(光の反射・屈折・アンビエントオクルージョン)を常時有効化しながらも、安定したフレームレートを維持できるわけだ。
「濡れたマイアミのアスファルトに反射するネオンの光条……あれをボケなしの超解像で拝むための技術なんだよ……!」
自室のホワイトボードにアーキテクチャ構成図を書き殴りながら、ひとりで熱弁を振るう42歳。
……しかしふと横を見ると、真っ黒に割れたブラビアの画面が冷たく光っていた。
「だから早く映るようになってくれ頼む……!」
考察で盛り上がった分、現実のダメージがぶり返す火曜の夜。あと44日。
車の内装のステッチ一つから、NPCの靴の裏の汚れまで作り込むロックスターの開発陣。その狂気とも言えるこだわりに敬意を表したいですな。(関連キーワード:開発のこだわり / ディテール / グラフィック / ロックスターゲームス)