月曜日の午後。ようやく日常の業務ペースを取り戻し、眠気覚ましのインスタントコーヒーを淹れようと給湯室へ向かった。
すると、そこにはすでにマイマグを持った総務の佐藤さん(安らぎ担当)が立っていた。
「あ、鈴木課長、お疲れ様です」
佐藤さんはいつものおっとりした笑顔でふんわりと微笑んだ。
「さっきランチの時、岩本くんが嬉しそうに話してましたよ。『鈴木課長が合コンでおごってくれた』って。課長って、後輩思いで本当にお優しいんですね」
ブフォッッ!!
危うく淹れたてのコーヒーを吹き出しそうになった。
岩本の野郎……!! 口が軽いなんてもんじゃない、社内全域への情報漏洩インシデントだ!
「い、いや、あれは岩本にどうしてもと頼まれて、頭数合わせで行っただけで……」
しどろもどろに弁解する俺に、佐藤さんは少しも疑う様子なく、聖母のような慈愛の笑顔で頷いた。
「ふふ、若手の面倒をしっかり見てあげるなんて素敵です。休日なのに、さすが課長ですね」
悪意ゼロ。100%の善意とおっとりスマイル。
だがその純粋すぎる笑顔が、合コンでひとりウーロンハイをすすって3万円を巻き上げられただけの薄汚れたおじさんの良心に、ナイフのように深く突き刺さる。
「あ、ああ……うん、まあね……」
胃の奥がきりきりと痛み、俺は太田胃散を求めてそそくさと給湯室を後にした。あと31日。
RDR2のように、犯罪を目撃したNPCがスマートフォンで警察に通報。通報される前にスマートフォンを奪うなど、迅速な対応が求められます。(関連キーワード:目撃者 / 通報阻止 / NPC / スマートフォン)