金曜日の18時過ぎ。今週の業務を終えて「さあ帰ってPS5 Proの設置スペースを再点検するか」と荷物をまとめていた時だった。
開発部の若手ムードメーカー・岩本が、血相を変えて俺の席へ駆け込んできた。
「課長! 鈴木課長!! お願いです、俺を救ってください!!」
両手を合わせて拝み倒してくる岩本。
「なんだ藪から棒に。本番サーバーでも落としたか?」
「違います! 明日の土曜日、恵比寿で予約してる合コンがあるんですけど、同期のヤツが急にインフルでぶっ倒れまして!
相手は女子大時代の友人が集めた20代半ばの美女4人組なんです! 男が3人になったら即座に試合終了なんです!」
……は?
「バカ言え! なんで俺なんだよ! 42歳のおじさんが20代の合コンに混ざってどうするんだ! 保護者同伴か!?」
「課長しかいないんです! 課長、元五反田の営業トップでトーク力お化けじゃないですか!
座ってニコニコしながらお酒飲んでてくれるだけでいいんです! お会計多めに出してくれたら神と崇めますから!!」
本音がダダ漏れである。
だが、岩本の必死の形相と「頼むから一生のお願いです」という土下座の勢いに気圧され、
「……飯代だけだぞ。絶対に余計な口出しはしないからな」と折れてしまった。
土曜の夜、42歳課長が20代の合コンへ緊急スクランブル発進。
AIのトークンアラートがスマホに届いている、まだ小林頑張ってるのか、すまん俺は合コン対策で帰るぞ……。
嫌な予感しかしない金曜の黄昏。あと34日。
通報から警察が到着するまでの時間がリアルに計算され、田舎では遅く、都市部では即座にパトカーが到着する仕様。強盗のタイムリミットになりますな。(関連キーワード:レスポンスタイム / 通報 / 到着時間 / リアルな警察)